
基本情報技術者検定を独学で受けようと考えているけど、オススメの教科書や問題集が知りたい!実際に受験した人の勉強方法がしりたい!
このような方に向けた記事となっています。
✅本記事の内容
・基本情報技術者試験は独学でOK
・IT知識以外の分野への対策はこの3冊
・基本情報技術者のメリットとは
本記事では、IT初心者だった私が、基本情報技術者試験に独学でいっぱつ合格することができた学習法をご紹介していきます!
同じ方法で応用情報技術者試験にも合格していますので、効率のよい勉強方法を知りたい方は、最後までご覧になってみてくださいね!
基本情報技術者試験は独学でOK

基本情報技術者試験(FE)は、独学で合格を目指せます!
ITパスポートで初めてITの知識を身につけたわたしが、その1年後に独学で合格できたくらいです。
今回ご紹介する勉強方法は、裏ワザのような方法ではないですが、学習効率がUPするのでおすすめです!(応用情報技術者試験もこの方法で合格できています)
- 過去問にチャレンジする
- 解答でわからないところを参考書で確認
- 上記①②をくり返す
先に過去問にチャレンジして、「解答文の意味がわからない!」と感じてから参考書をチェックするのが、ポイントです。
「解答文の意味をしりたい【欲求を得る】」→「参考書のインプット【欲求解消】」となり、知識が定着しやすくなるメリットがありますよ!
勉強時間
TOTALの勉強時間は、300時間(実質200時間)でした。
最初にあれもこれもと参考書・問題集・オンライン講座に100時間ほど手を出してしまったためです。

わたしは海のエンジニアですが、スクールは乗船スケジュールと開校時期の予定がかみ合わず断念しました。
結局、試験の2カ月前になってあわてて取り組んだ過去問対策メインの勉強が、合格の決め手となっています。
過去問対策は基本情報技術者ドットコムの過去問道場!

基本情報技術者の勉強は「基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場」をメインにすると効率よく進めることができますよ!
なぜなら、次のような利点があるからですね。
- 無料サイト
- 問題ごとに解答の表示あり
- 誤った問題だけを選択できる
- 紙の問題集よりも効率的に学べる
Webの過去問サイトなので、スマホさえあればどこでも、いつでも問題を解くことが可能です!
わたしは非IT系なので、解答文がわからないことも多くありました。そこで役立ったのが次に紹介する参考書です。
基本情報技術者テキスト3選【独学におすすめ】

上図で赤マルした参考書を、1つずつ紹介していきます!
栢木先生の基本情報技術者教室(令和5年)【テキストその1】

「栢木先生の基本情報技術者教室」は、図やイラストも豊富で、本当に必要な情報以外はバッサリと省いた内容となっています。
このため少し内容は薄いですが、初めに知識の軸を作るのに最適な1冊です!
実際、結果として合格につながったのはこの本で基本的な知識を理解できたことが大きいと感じます!
この本の解説文は分かりやすいので、参考書の説明をさらに別の本で調べるなんて手間は省けます!
基本情報技術者合格教本(令和5年)【テキストその2】

「基本情報技術者合格教本」は、幅広い内容がのっている参考書です。
テーマ別に頻出問題が厳選してあり、見開きごとにまとまっているため理解しやすい構成。
内容は十分なもので、応用情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験は、この同シリーズのテキストを使用して合格できました。
「栢木先生の基本情報技術者教室」で、すでに知識の軸ができた段階で読むと知識の肉付けに役立ちますよ!
令和04年【下期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集【テキストその3】

「基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場」が使えない環境で勉強するなら、おすすめの過去問対策テキスト。
わたしは海上ではこの過去問題集、下船後はWeb過去問道場をくりかえし解いていました!
売上連続第1位というのも納得のいく内容です。もしインターネットの使用できない環境で試験勉強するばあいは、日本の陸地で購入してから持参するのがおすすめです!
基本情報技術者の3ステップ勉強法

ここまでご紹介してきた3冊と、「基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場」だけでも、基本情報技術者試験の独学合格は可能です!
あれもこれもと手を出す余裕(時間、お金)があっても、
- 過去問対策メイン
- 勉強する参考書をしぼる
で勉強するのがいちばん効率的!
下記の方法で「応用情報技術者」も合格できているので、再現性もあると思います!
- 過去問を繰り返し解く
- 理解しやすい参考書で知識をインプット
- 解けない知識を再確認
過去問を解いて疑問を感じてから見直すことで、知識の定着率が高まります!

基本情報技術者の合格率は「25%前後」とITパスポートの半分ほどなので、しっかりと対策していきましょう!
独学で基本情報技術者を勉強するメリット

なんといっても自分のペースで進められること、そして費用を抑えられる点が大きな魅力です。
とにかく「安く合格したい」という方には独学のチャレンジをおススメします。
苦労した分、次のようなメリットも手に入れることができますよ!
基本情報技術者試験の取得メリット
基本情報技術者試験のメリットは、現時点において将来必要とされるIT人材の必須知識が身につくこと。
経済産業省の見解では、2030年には少なくとも約41万人、最大で約79万人のIT人材が不足する見込みです。

その不足するIT人材とは、ビッグデータやAIなどの先端技術を開発する人材や、企業や顧客の情報を保護する情報セキュリティ人材。
「現時点において国が求めているIT人材に必要な知識を身につけていることを証明できる」。これがメリットの1つです!
IT知識の基礎が身につく
IT技術は移り変わりが激しいので試験内容も頻繁に変更されています。
IT業界の中の方であれば、どのようなスキルが必要になるか最前線の情報を知っているかもしれません。
しかしそうでないなら、この試験を受けることにより、少なくとも試験時点において国が求めている知識をキャッチアップできます。
キャリアパスに広がりがうまれる
新卒社員のスキルアップのための内定者課題として導入したり、社内全体のITスキル底上げに向けて取得が推奨されたりしている資格です。
このため、キャリアパスに広がりが期待できます!
また、資格を取得することにより資格手当や報奨金が出る会社もあるようなのでそれもメリットですね!

私の場合は一銭も出なかったですが、不慣れなネットワーク管理業務に自信が持てるようになったのが大きなメリットでした。
新しいことに挑戦する機会が得られる
海上職を体調不良で辞することになった後、すぐに陸の仕事に転職が決まりました!
これは海技免状、フォークリフト、クレーンの免許だけを持っているだけだでは難しかったと思っています。
またその後、スキルも人間性も優れた仕事仲間たちに囲まれながら歩んでこられているのは、基本情報技術者試験に独学で努力し合格できたという事実に、自信を得たからだと思います!
基本情報技術者の試験概要

すでにご存じかもしれないですが、最後に試験概要を解説して終わります。
ITパスポートが「ITを利用する側」の資格なのに対して、基本情報技術試験は「IT技術を提供する側」の登竜門的な資格であり、難易度が高くなっています。
国家試験でもある情報処理技術者試験における「レベル2」に区分されています!

「情報技術全般に関する基本的な知識・技能をもつ人や、プログラム設計書を作成しプログラム開発や単体テストなどの一連のプロセスを担当する人のための国家資格」です。
試験日程
令和2年度から、CBT(Computer Based Testing)方式により実施しています。
このため、これまで春季(4月)と秋期(10月)の年2回しか受験チャンスがなかったことを考えると受けやすい試験となっています。
試験会場
全都道府県において、1か所以上の試験会場が用意されています。試験会場はCBT方式による試験実施業務の委託先であるプロメトリック株式会社が運営する以下のWebサイトから確認できます。
試験時間
午前午後ともに2時間30分です。
配点
100点満点の素点方式で採点されます。午前問題は80問で1問につき1.25点。午後問題は問番号によって配点が違います。
合格基準
午前・午後ともに60点以上が合格基準です。合格者についての統計情報は、IPA「統計情報」に載っています。
午前試験の問題内容について
試験内容はITパスポートと同じく3つのジャンルから構成されています。下記のとおりIT系以外の知識も必要です。
- ストラテ字形
- マネジメント系
- テクノロジ系
※試験内容の詳細は見直しや追加されることがあります。シラバスは(IPA情報処理推進機構HP 試験要綱シラバス)で確認可能です。
午後試験の問題内容
プログラミングに関する出題科目以外は、午前中の範囲と同じ部分もあります。
- コンピュータシステムに関すること:
ハードウェアから、データベース、ネットワーク - 情報セキュリティに関すること:
情報セキュリティ全般 - データ構造及びアルゴリズムに関すること:
数値計算やファイル処理、データの構造 - ソフトウェア設計に関すること:
要件定義など設計に関すること - ソフトウェア開発に関すること:
プログラミング言語(アセンブラ、C、Java、Python、表計算から選択) - マネジメントに関すること:
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント - ストラテジに関すること:
システム戦略や経営戦略、起業と法務について
こちらも今後変更となる可能性があります。参照先は(IPA情報処理推進機構HP 試験要綱)です。
午前試験の免除制度について
基本情報技術者試験の午前問題には免除制度があります。
認定された講座を受けて、修了試験合格などの認定基準を満たすことが必要となります。
修了試験の問題は、ほぼ過去問題そのままです。なので過去問対策をしっかり行っておくことで比較的パスしやすいものとなっています。
※詳細については「基本情報技術者試験(FE)の午前試験が免除される制度について」をご参照ください。
独学で基本情報技術者試験に合格するなら教科書3つを信じて勉強しよう
独学で基本情報技術者に合格した方法をご紹介してきました。
魔法のようなテクニックでない代わりに、知識を効率よく身につけていける勉強方法です!
- 過去問を繰り返し解く:
基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場 - 分からない知識をインプット:
栢木先生の基本情報技術者教室
基本情報技術者合格教本 - 上のステップをくりかえす
「応用情報処理技術者」にもいきなり合格できたのと、同じ勉強法です!
基本情報技術者をパスしたのちには、次の記事もご参考になさってみてください。
応用情報技術者試験の勉強にどこから手をつけていいか悩んではいませんか? 私は下記で苦労しました。 あれこれ手を広げる時間的・金銭的な負担は少ない方がいいですよね?私が一発で合格できたのは、知識のインプット源を絞ったからで …
受験者の方に少しでもお役に立てれば幸いです!